考え方

サボるトレーニングを積む。

2022年2月15日

サボるトレーニングを積む。

「サボる」ことは一般に「悪」、だという印象を抱く人が多いのではないでしょうか?

私自身も、サボることはダメなこと、だと教えられてきました。同様に、真面目にサボらずやることが正しいこと、だと教育されてきたために、大人になっても適切にサボることが苦手な人が多いように感じます。

ただ、すべてが「サボる=悪」ではないと考えています。時には、うまくサボることも必要だと感じてるほど。

日本人は、サボらず真面目に頑張る人が多い印象。これは、世界に自慢できる日本人の特徴です。

一方、サボるのが苦手なために、日々の生活に疲弊し、時に自ら命を絶つ人も少なくありません。

このような状況を鑑みると、真面目な日本人こそ、「サボるトレーニング」を積むべきだと考えています。

日本人の生真面目さに、適切な「サボる力」が身につくと、百戦錬磨、怖いものなんてなくなるはずです。

そんな思いを込めて、今回は「サボること」について書き記したいと思います。

「サボる」ことは悪いこと?【「良い」サボると「悪い」サボる】

そもそも、サボることは悪いことなのでしょうか?私はすべてのサボる行為が悪いことだとは思いません。

サボるには、「良い」サボる「悪い」サボるの2つに分類され、「良い」サボる行為は磨いていくことが重要だと考えます。一方で、「悪い」サボるは不要なものです。

では、「良い」サボると「悪い」サボるについて、私が考える定義をご紹介します。

「良い」サボるとは?

「良い」サボるとは、やらないことを考えて選択する行為、だと定義しています。

つまり、適切な「割り切り」ができるか、ということ。

サボるところと力を入れるところの分別がつき、効率的に力を入れたり抜いたりすることを指しています。

「悪い」サボるとは?

一方、「悪い」サボるとは、ただただ手を抜くだけの行為、です。

  • キツいから
  • 面倒くさいから
  • やりたくないから
  • 複雑で難しいから

などの理由だけで、「やらない」判断をする行為は「悪い」サボるに該当します。

「サボる」というと、一般に力を抜いてやらないことを指す負のイメージが強いはずです。これこそが、「悪い」サボるの典型例だといえます。

サボるトレーニングを積もう!【「良い」サボる力を身につけてラクをする】

「良い」サボるを身につけるためには、やらないことを取捨選択することができなくてはいけません。やらないことを選択することは容易ではありません。だからこそ、サボるトレーニングをする必要があります。

常に「サボれることはないか?」を考える

サボるトレーニングとして最も有効な方法は、「サボれることはないか?」を常に考えることです。

例えば、現状の「1」を、「10」にして欲しいという依頼があり、「1」から「10」にするには、「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」の過程を経ないと「10」に到達しない仕事だった場合。

この時、一般的には順番通りに「1」から「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」というステップを1つずつ潰していって「10」に到達させる手順を取る人が多いのではないでしょうか。

ただ、サボる力を身につけるなら、トレーニングとして「2」〜「9」の中で、

  • 必要ない作業はないか?
  • 無駄な作業はないか?
  • 前例踏襲で無意味な手間が生じていないか?
  • 一度仕組み化すれば手間が減る作業はないか?

をじっくり考えてみて下さい。

無駄な作業や時間を奪う作業、なぜ必要なのかわからない作業は、必ず作業に取り掛かる前に必要の有無を考えるべきです。

必要の有無を真剣に考えることで、「サボれること」の洗い出しができ、サボることを取捨選択する良いトレーニングになります。

最初は「全体像」を把握する意識で

サボる選択をするには、そもそも全体像を把握しないと始まりません。このため、まずはじめに「全体像」を把握する意識を持っておく必要があります。

先ほどの例でお話しすると、

現状の「1」を、「10」にして欲しいという依頼があった場合、「1」から「10」にするための全体像が把握できていないことには、そもそも取捨選択する項目を確認する術がありません。

「1」から「10」への過程で、「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」のステップを踏むことがわからないと、「2」が必要な作業かどうかを考えることすらできません。

だからこそ、まずはスタートとゴールを含めた「全体像」を把握するは、サボるためのはじめの一歩とも言えます。

最後に。

今回は、「サボる」ことについてお話ししてきました。「サボる」のとはいけないことだという固定概念が蔓延っていますが、私はもっと「サボる」べきだと考えています。

やる必要のないことはやらず、やるべきことに注力する。この力のバランスこそが、今後求められる力なんだと思います。

やりやすいことだけやる、やりたくないことはやらない、というのは本末転倒、時間の無駄です。ここは要注意。

「サボり」を極めるためにも、全体像を把握して取捨選択をし、力を入れる場所と入れない場所を判断できるようになる。

適切に「割り切り」をしていくためにも、日々サボるトレーニングを続けていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。

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みむら たけし

土木屋/国家総合職・国家一般職・都庁・県庁の4公務員試験に合格/野球10年/サッカー好き/イギリス・スペインでサッカー観戦(マンU・バルサ・レアル)/カリフォルニア州にホームステイ/全国400店舗達成/“Stay hungry, stay foolish”/2021年3月からブログ運用中!!

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