「毎月の家賃、1.5万円なんだよね〜」
「…え???」
とある弟との会話。
私の弟は、家賃1.5万円で生活をしているそうです。
家賃1.5万円生活は貧乏人なのか?家賃1.5万円に誇りを持って快適に生活する弟。
一般に、
- 家賃が高い豪邸に住む人はお金持ち
- 家賃が低い家に住む人は貧乏人
という価値観が当たり前とされるこの世の中。
この定義に従えば、「家賃1.5万円」の弟は「貧乏人」ですね。(笑)
こんな状況を普通の人は、誇れるわけないでしょうし、恥ずかしくて笑い話にもならない、はず。
公になんて、口が裂けても言えないでしょう。
ただ、私の弟は、なんだか「家賃1.5万円」の家に住んでいることにかなりの誇りを持ってるようで…笑
普通の感覚からは少しズレているようです(笑)
弟との会話から彼の状況を整理すると、
- 家賃1.5万円で生活している
- 家賃1.5万円の家に快適さを感じている
- 家賃1.5万円に誇りを持っている
といった感じ。
何も不満を抱いていない様子でした。
【持論】我が弟は、資本主義社会の勝者であろう
上述した定義に則ると、弟は「貧乏人」に該当するのですが、私は「この資本主義社会の勝者」だと思っています。
その理由は、
- 家計支出の固定費を抑えられている
- 家賃1.5万円生活を楽しめている
- 「お金が高い=良いもの」という固定概念がない
- しがらみがなく20代で大きな挑戦ができる
からです。
これは、ある種の才能ですね。(弟ですがその才能には嫉妬します。羨ましい限りです。)
1)家計支出の固定費を抑えられている
家賃は固定費として、大きな支出となります。どうしても家賃は毎月かかってきますし、ある一定額のお金が家賃として出ていくのは致し方ありません。
不動産経済研究所が令和4年1月25日発表した2021年の首都圏新築マンションの平均価格は6260万円とバブル期を超え過去最高を更新したとのニュースがありました。
このニュースからも分かるように、賃貸だけでなく分譲であっても、高額の固定費(家賃)がズルズルと流れ出てしまいます。
お金を貯めるには、「収入を増やす」か「支出を減らす」しかありません。収入を増やすには時間がかかりますが、支出を減らすことは限度があっても一定の成果が確実に出ます。
特に、固定費を削ることは一度取っ掛かりを作れば、その後確実に支出を抑えることができるため効果抜群です。
支出の中で大きな固定費を占める「家賃」を下げる努力をしている弟は、着実に資本主義社会の階段を駆け上がっていると言えます。
2)家賃1.5万円生活を楽しめている
家賃を抑えることが良いことだと分かっていても多くの人が家賃を抑えることができません。
なぜなら、安い家賃に満足感を感じれない、から。
いくら支出を削って生活したとしても、生活する上での満足度が下がっては元も子もありません。
クオリティ・オブ・ライフ(QOL)が高まれば高まるほど、生活の幸せ度も大きくなっていく、というのが自然の摂理。
弟の場合は、家賃1.5万円の生活を心の底から楽しんでいるご様子。QOLは極めて高い状況といえます。
値段に左右されることなく、価格が高くても低くても、楽しく生活できるのは一種の才能。
資本主義社会の中では、最もコスパの良い生き方を選択できてると言えるでしょう。
3)「お金が高い=良いもの」という固定概念がない
そもそも、「高価なものは、良いもの」なのでしょうか。これは、
- 家賃が高いとお金持ち
- 家賃が低いと貧乏人
という考え方に一石を投じるものです。
私の感覚として、値段を見るとその値段に応じた印象に引っ張られる傾向が強い気がします。つまり、商品自体の価値を価格なしに判断するのは非常に難しい、ということです。
具体例を挙げると、某テレビ番組で、超高価と超安価を2種類並べ、値段を伏せた状態で高価なものを出演者が選ぶクイズ番組。
明らかな値段差のため、商品の良し悪しがわかっていれば容易に正解するはず。ですが、その正答率は100%なんてかなり稀で、正答率は50%や半数を割ることもしばしば。
このことから、商品の良し悪しと値段を正確に判断出来る人は少数で、結局のところ、値段が高いからこの商品を選ぶという短絡的な判断軸なわけです。
とすれば、ブランド物や限定品といった付加価値をつけ、値段を釣り上げれば、多くの人は「高い物だから良いもの」だと判断し購入する、そんな単純な仕組みになっているとも言えます。
そもそも資本主義社会で立ち振る舞うためには、値段に踊らされず商品の価値を見極め、購入時点で高値掴みすることなく安く入手する力が必要なのです。
4)しがらみがなく20代で大きな挑戦ができる
身の丈にあわないお金の使い方や見栄を張っていると、大きな挑戦ができなくなります。
もし生活するのにいっぱいいっぱいで、お金が残らない状況だと、何かお金を使って挑戦することにいつも躊躇しなくてはいけません。
また、残業をしてでも稼がないといけない状況だと、長時間労働で身体は疲弊し、挑戦する気力すら残らないでしょう。
若い時期、特に20代のうちに何かに縛られて身動きが取れなくなると、100年時代の残り70年を生き抜く力が身につきません。それほど、20代の時間は貴重であり、守りを固めて残り70年の成長を鈍化させている暇はありません。
20代は、「経験」が命です。20代を生きてきた私は、経験の大切さを身に染みて感じています。
貧乏だっていい、貯金がなくたっていい、稼ぎが少なくたっていい。
残りの人生70年くらい生きるかもしれないのだから、体力のある20代にこそたくさん挑戦してたくさん失敗したらいいと思います。
20歳の時にやっておけばよかったことを、別記事でまとめています。こちらも良かったら読んで下さい。
最後に。
今回は、家賃1.5万円で生活する弟の話をしてきました。弟は貧乏人なのか?私はそうは思いません。
弟のような感覚こそが、私たちが生活する資本主義社会の勝者になりうる才能を持っている、そんな気がしています。
今後の活躍に期待しつつ、私も負けないよう日々精進していきたい、そう思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。
《注》ここで書かれている内容は、あくまで個人的見解であり、一個人の記録としてご笑覧いただけると幸いです