私は、「公務員試験合格」という切符と引き換えに、大学4年の8月から3月までの8ヶ月間、大学から毎月5万円の奨学金をもらっていました。
その総額、40万円。
月5万円は、かなり大きな金額で、一人暮らし、かつ、バイトもしていなかった大学生の私にとっては、非常にありがたい支給でした。
ちなみに、大学時代にバイトを敢えてしなかった理由はこちらで紹介しています。
→大学時代バイトをしなかった話【学生時代のバイト経験は不要です】
バイトをするかどうかで迷っている学生の方は、参考にどうぞ。
学生時代に、バイトをすることなく、月5万円を手に入れることは簡単なことではないかと思っています。
仮に、バイトで月5万円を稼ごうとすると、時給800円の場合、約63時間。1日4時間のバイトを月で16日ほどする必要があります。
これくらいのバイトをして得られるお金、これが月5万円です。
今回伝えたい内容
今回お伝えしたいことは、
- 公務員試験に合格してすごいだろ
- 奨学金をもらってて羨ましいだろ
- お金をもらえるお得情報を公開
といった内容ではありません。
今回私が真にお伝えしたいことはこちらです。
→世の中の仕組みを知れば、お得な果実を拾い続けることができる。
今回の話は、「公務員試験に合格したら大学から奨学金40万円をもらった」という内容の話ですが、色々なところで応用できる考え方でもあります。
私自身、普段から意識している考え方でもあるので、「40万円の奨学金支給」を題材に、その考え方をお伝えしようと思います。
「総額40万円」の奨学金をもらった方法
まずは、大学時代に「総額40万円」の奨学金を実際にもらった方法から。
こちらが大学からの「奨学金支給決定通知書」。
平成26年8月から9月の2ヶ月間に計10万円。
平成26年10月から平成27年3月の6ヶ月間に計30万円。
という内訳で、総額40万円を奨学金として受け取りました。
国家総合職に合格すると支給される奨学金制度
なぜ、大学在学中に大学から奨学金を受け取ることができたのか。それは、公務員試験の中で、最難関とされる「国家総合職」の試験に合格すると奨学金が支給される制度があったからです。
国家総合職試験は、1次試験と2次試験があり、2次試験をパスすると、官庁訪問という面接試験が霞が関の官庁で行われます。
奨学金の制度は、国家総合職の1次試験に合格すると10万円が、2次試験に合格すると30万円が支給されるというものでした。
つまり、国家総合職試験の2次試験まで合格することができれば、40万円の奨学金が支給されるということです。
【戦略】「総額40万円」の奨学金をつかみ取るためにやった5つのこと
私は、総額40万円の奨学金をつかみ取るために5つのことを計画的に行いました。その当時は、色々と下調べをして、試行錯誤しながら行動していたような覚えがあります。
まぁ、学生だった私が必死こいて考えた戦略です。
その戦略、5つのやったことがこちらです。
- 仕組み・制度を事前に調べた
- 自分の方向性と重なっているかを考えた
- 公務員試験に合格するという目標を立てた
- 逆算して1日の勉強量を算出した
- あとはひたすら目標達成のために手を動かすのみ
1.仕組み・制度を事前に調べた
まず最初にやったこと、それは、奨学金の仕組みと制度を事前に調べることでした。
公務員試験勉強を開始した大学3年生の頃に、先輩からそのような制度があることは少しばかり聞いていました。
なので、どうすれば、いくらお金が手に入るのか、を調べました。
その内容が、先述したとおり、『国家総合職の1次試験に合格すると、10万円が、2次試験に合格すると30万円が支給される』というものでした。
2.自分の方向性と重なっているかを考えた
公務員試験に合格すると、奨学金が支給されるという制度があることは下調べでわかりました。その当時は、「そんな制度があるんだ〜」くらいの軽い気持ちだったように思います。
そこで次にやったことが、「自分の方向性とその制度が重なっているか」を考えることでした。
制度のために自分の方向性を寄せることは、軸がブレるので望ましくないと考えていた私は、いま自分が向かっている方向性と、その制度が同じ方向にあるのかを考えました。
当時の自分の方向性
公務員試験に合格して、公務員になること
奨学金という制度
公務員試験(国家総合職試験)に合格したら、奨学金が支給される
以上から、自分の方向性と奨学金という制度を考えた上で、この奨学金という制度を活用するに値すると判断しました。
3.公務員試験に合格するという目標を立てた
奨学金という制度の下調べを済ませ、自分の方向性と一致していることを確認できたので、次に明確な目標を立てました。
当時使用していた公務員試験用の「手帳」には、決意表明として次のような言葉が。
『国家総合職試験で勝負』
『1次合格10万円』
『2次合格30万円』
公務員試験の勉強をして結果を出すことで、
- 公務員という職につける
- 奨学金を受給できる
という恩恵を享受できるってことが確信に。
公務員試験の勉強は、決して楽なものではありません。ただ、公務員試験合格後のメリットと比較すると、公務員試験の勉強をやり切る意味がありました。
4.逆算して1日の勉強量を算出した
「公務員試験に合格する」という明確な目標が決まったので、試験日から逆算して1日の勉強量を算出しました。
勉強をスタートした大学3年9月頃から、国家総合職試験日の4月末までの約7ヶ月間という期間で1日の勉強量をざっと算出したところ、1日10時間が必要だとわかり、結構絶望しましたね。ハードモード。ただ、その当時は、マジで1日10時間ほど勉強していたので驚きです。
相乗効果というか、学生の頃に、目標設定から逆算して1日の作業量を把握する習慣を身に着けておいたことで、社会人になってもスムーズに仕事をすすめることができているような気がしています。
- ①目標を設定する
- ②目標達成するための仕事量を大雑把に把握する
- ③締切から逆算して1日の作業量を算出する
- ④1日のタスクをこなしていく
この流れは、今でも意識していることですが、どの場面でも役に立つステップです。
5.あとはひたすら目標達成のために手を動かすのみ
奨学金制度を下調べし、方向性を確認。目標を立て、1日の勉強量を算出したら、あとはひたすら手を動かすのみです。
雨の日も風の日も、気分が乗らない日もやる気が起きない日も、それでもひたすらに手を動かしていくだけです。
私も公務員試験勉強期間の7ヶ月間、毎日やる気がみなぎっていたわけではありません。やりたくない日もありました。手を抜きたい日もありました。弱い部分を持っているのは百も承知なので。
だからこそ、7ヶ月の間に、手を動かしたくない日がかならず訪れることを想定して、対処法も考えておきました。
その対処法がこちらです。
- 気分が乗らない日は、自転車に乗って川沿いを走りながら気分転換をする
- 朝起きて寝ぼけて色々考えれない状態のときに、苦手な文章問題を5問解くことを日課にする
- 午前中は家で勉強し、家でお昼ごはんを済ませた後、午後は図書館で勉強する学習環境を習慣化する
おすすめは、気分が乗らないときの対処法を複数考えるのではなく、毎日の行動を習慣化して、日常化することです。最初は何事も大変ですが、慣れてくると流れるように毎日が進んでいきます。その流れる中で、それでもやる気が出ないときに、気分転換をする感覚でしたね。
伝えたい考え方:「二兎追う者は三兎以上を得る」
「世の中の仕組みを知れば、お得な果実を拾い続けることができる」ということを今回お伝えしたかったのですが、加えて、「二兎追う者は三兎以上を得る」という考え方もお伝えしたいなぁと。
一般的には、「二兎追う者は一兎も得ず」と言われ、「欲張って2つ追えば、1つも得られなくなるよ」って話で『欲張り厳禁』との教えだと思いますが、私の考えは違っていて、二兎追えば三兎以上の果実を得るチャンスがあると思っています。
事実、欲張りかもしれませんが、
- 公務員という職につける
- 奨学金を受給できる
という恩恵を得ようと思って、当時は二兎を追い続けていました。
その結果、今こうして公務員として働くことができ、在学中には奨学金を受給することもできました。
そして、今となっては
- 東京での生活を満喫し
- 職場の同僚や先輩、後輩に恵まれ
- 地図に残る仕事ができている
というたくさんの果実を得ることができています。
まとめ|お得な果実を拾い続けるためには、世の中の仕組みを知ること
知っているか知っていないかの差によって、得をしたり損をしたりすることって巷にあふれていますよね。
お得な仕組みや制度は至るところに落ちています。
どうせ同じことをやるんだったら、お得な果実を拾いたい。
- お得だから→やってみよう
でも良いですが、
- やってみたい→お得な仕組みはないかな?→あったらラッキー→やってみよう
の流れを私は意識しています。
大学時代に、
- 仕組み・制度を事前に調べた
- 自分の方向性と重なっているかを考えた
- 公務員試験に合格するという目標を立てた
- 逆算して1日の勉強量を算出した
- あとはひたすら目標達成のために手を動かすのみ
という流れに乗ってみたことで、総額40万円の奨学金を手にすることができました。
もっと貪欲に、お得な果実を拾い続けます。
まぁ、あまり肩肘張らず、気楽にいきましょう。
稚拙な文章、完読いただきありがとうございました。