今回は、「王道を生きること」について考えていきます。
本ブログの流れは以下のとおり。
- 事実:王道を生きる選択をした
- 王道を生きる3つのリスク
- リスク1)競争過多
- リスク2)失敗に対する過度な恐怖
- リスク3)大きく飛躍できない
- まとめ:選択に迷ったら「王道の道」と「別の道」を天秤にかけよ
事実:王道を生きる選択をした
学生時代、王道を生きることが自分にあっていると思い、王道を歩むことを決心しました。
ここでいう「王道」とは、スポーツと学校の勉強ができ、大学進学して、大企業に就職することを指します。一般的に、理想とされる流れではないでしょうか。あくまで「一般的に」ですが。
「王道」を斜めから見ると、単に社会が作り込んだレールに乗っているだけともいえます。親から示されたレールに乗っているだけ。大学に行って、大きな企業に入るのが正しく、人生の幸福だという哲学に基づいています。
王道の道を生きる選択に行きつくまで、数え切れないほどの悩みがありました。このままでいいのか、他人の言いなりのままでいいのか、自分らしさを押し殺していいのか、と。
そんな苦悩の末、それでも「王道を生きる」という選択に辿りつきました。
なぜ「王道」を選ぶのにそこまで悩む必要があったのか。それは、王道を生きるリスクを知っているからです。
王道を生きる3つのリスク
「王道を生きる」とは聞こえのいい言葉です。
普段生活していて、『おれは王道を生きる!』と言いふらしている人がいたら友達になれないでしょうね。(笑)偉そうなヤツだなと、不快感を抱くかもしれません。
事前に申しておきたいことは、王道を生きることは素晴らしいことでも優秀なことでもないということです。王道を選択することは、行動が制限され、自分らしさを失うことにつながります。
くわえて、王道を生きると次に紹介する3つのリスクに直面します。
リスク1)競争過多
ひとつ目のリスクは、「競争過多」です。
- スポーツがうまくなりたい
- 学校の勉強ができるようになりたい
- 良い大学に進学したい
- 安定した大企業に就職したい
王道の道として定義したこれらの目標は、大抵の人が思いつく内容です。小学生でも同じような夢を抱くでしょう。
誰もが当たり前のように思いつく目標であるため、競争する相手が多くなる傾向にあります。競争相手が増えれば増えるほど、勝ち残る倍率は非常に高くなります。
競争相手を潰すためにあらゆる策を考え、競争相手よりも常に一歩リードしておく必要があります。
一方で、王道ではない道を選べば、競争相手がいなくなり一人勝ちできるかもしれません。学校と社会の違うところは、競争する場所を自分で選ぶことができるということ。勝負したくなければ、勝負しなくていい場所を自分で選択できるのです。
王道の道を選べば自分で競争する場所は選べません。すでに敷かれているレールを突き進むだけだからです。
リスク2)失敗に対する過度な恐怖
ふたつ目のリスクは、「失敗に対する過度な恐怖」に支配されることです。
王道を選択し続けるということは、レールから一度も降りないことを意味します。敷かれたレールを雨の日も風の日もひたすらに乗り続ける必要があります。
一度レールから離脱すると、再度レールに途中乗車することは困難を極めます。競争過多なレール上に乗っている人が途中乗車をやすやすと認めるはずがありませんよね。
この性質を知っているため、失敗に対して過度な恐怖を感じて日々生活しています。常に恐怖と隣り合わせなのです。
だからこそ、失敗という爆弾を自分で絶対に処理しようとしません。濡れ衣を他人に押しつけ、押しつけたれたらまた押しつける。無限のループに陥ります。
王道を選ぶ人は、途中下車できないレールに乗り続け、途中下車した後の地獄を想像しては自分だけは絶対に離脱しないよう細心の注意を払って生きています。
リスク3)大きく飛躍できない
みっつ目のリスクは、「大きく飛躍できない」です。
競争によって疲弊し、失敗を恐れ、挑戦ができない状況から大きく飛躍することは不可能だと言わざるを得ません。リスクを取れないため、リスクに値しない小さなリスクでも避ける傾向にあります。
常に安全な場所に身を置き、大きな事故が身の回りで起こらないよう振る舞います。大きな事故が起きたり、目立ったりすることは、敷かれたレールを走り続ける上で不要なことなのです。邪魔になります。
だからこそ、前向きに自分から挑戦する意志はほぼゼロでしょう。現状のレールにしがみつくことで精一杯。挑戦して別の世界を見ようなど考える余裕もありません。
まとめ:選択に迷ったら「王道の道」と「別の道」を天秤にかけよ
今回は、「王道を生きること」について考えてきました。
一見聞こえはいいですが、王道を生きるには大きなリスクが潜んでいることを理解しておくべきでしょう。
3つのリスクを聞いて、『こんなんだったら王道を選ばないほうがマシ』だと考える人もいるはずです。『おまえはそんな価値観のなかで生きているのか』と幻滅した人もいるでしょう。
ただこれこそがレールの上を走る「王道の道」の事実です。今回は、リスクという悲観的事実をお伝えしましたが、王道の道を選択するからこそ得られるうまみがあるのも事実です。
この事実を天秤にかけ、王道の道を選ぶか、はたまたさっさとレールを降りて別の道を選ぶかを決めればいいと思います。
価値観は多様です。自分の価値観に合う、得意分野で勝負すればおのずと結果は出るでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。