考え方

優秀な日本人は海外に流出せよ。

2021年10月11日

優秀な日本人は海外に流出せよ。

今回は、「日本人の海外流出」について考えていきます。

本ブログの流れは以下のとおり。

  • 結論:優秀な日本人はどんどん海外流出しよう
    • 理由1)「横並び精神」は優秀な頭脳を滅ぼす
    • 理由2)「出る杭を打つ風潮」に将来成長は期待できない
    • 理由3)日本は狭い
  • 「愛国心はないのか!」「日本を見捨てるのか!」に反論する
  • まとめ:自分のために日本を出よう。回り回って日本のためになる。

結論:優秀な日本人はどんどん海外流出しよう

これから加速するであろう「日本人の海外流出」。この流れは止められないでしょう。

現代において、人材市場は日本だけにとどまりません。それは世界中で人材が求められる時代になったことを意味します。

情報のスピードが格段に早くなり、地球の裏側にいても人とつながることができる。そんな時代です。

日本人の海外流出に抵抗感を持つ人は少なくないでしょうが、私は「優秀な日本人はどんどん海外に流出する」ことを推奨していきたいと思っています。

優秀な日本人がこの時代において日本だけにとどまるのは極めてもったいない。可能性を押しつぶしているとも言えるでしょう。

優秀な日本人に海外流出を勧める理由は3つあります。

理由1)「横並び精神」は優秀な頭脳を滅ぼす

まず1つ目は、『「横並び精神」は優秀な頭脳を滅ぼす』と考えているからです。

日本で生活する上で重きを置かれる「横並び精神」は、平均点を取る人材を数多く作る哲学とも言えるでしょう。

組織の規則に従順な人材は、国家や組織を動かす人間に都合の良い「お利口さん」です。学校で教わった「右向け右」や手足をそろえる「行進」は、全員で同じ方向を向いて集団を乱さないことが重要です。

このような「横並び精神」から特出した優秀な才能は生まれにくいでしょう。優秀な頭脳はそもそも凡人では理解できない考え方やひらめきを持ち合わせています。優秀な頭脳は、「横並び精神」と相容れないのです。

相容れないだけで幼少期に変人としての生活を送るだけならまだいいのですが、一番のリスクは「横並び精神」が気づかぬうちに優秀な頭脳を滅ぼしてしまうことにあります。

環境は才能を開花させることもある一方で、破滅させる危険があることも抑えておくべきです。

理由2)「出る杭を打つ風潮」に将来成長は期待できない

優秀な日本人に海外流出を勧める2つ目の理由は、『「出る杭を打つ風潮」に将来成長は期待できない』と考えているからです。

前述の「横並び精神」同様、日本には「出る杭を打つ風潮」があります。

目立ったり、成功をおさめたり、主張したりすると集団で個人をコテンパンに叩きます。その人がその後どうなっても関係ないかのように。心が病んでも、自殺してもお構いなし。出る奴は「悪」かの如く、どん底まで叩き続けます。

こんな風潮が根付いた社会に、将来の成長が期待できるでしょうか。高度経済成長期を作り出し、戦後世界第2位の経済大国までのし上がった日本は今後厳しい状況が続くでしょう。私は、停滞の一途を辿ると考えています。

もしあなたが優秀なら、停滞市場に身を置く必要はありません。同じ才能を持っていても、いる場所・環境によって才能の開花具合は大きく変わります。成長市場で勝負したほうが、大きく飛躍する可能性があります。

そもそも優秀な人は他の人と違う価値観で生きているため、無意識でも「出る杭」になってしまうでしょう。その度に叩かれ潰されていては、身も心も持ちません。いくらタフな人だとしても。

だったら、「出る杭」を歓迎する風潮を持つ社会で生きる選択をして欲しいと思います。

理由3)日本は狭い

優秀な日本人に海外流出を勧める3つ目の理由は、『日本は狭い』からです。

優秀な人は日本で活躍することをゴールにしてはいけません。日本は思っている以上に狭いです。

国連人口基金が発表した世界人口白書2020によると、2020年の日本の人口は1億2650万人で世界第11位。世界人口は77億9500万人で、世界に占める日本の人口は約1.6%なのです。残りの98.4%は、日本以外の人で構成されています。

世界に占める日本人の割合は今後さらに縮小傾向となるでしょう。2019年と比較すると、日本の人口は40万人減少している一方、世界の人口は8000万人の増加となっています。

才能を世界の1.6%の中で使い果たすには、あまりにもったいない行為だと思いませんか。

優秀な才能は大きな市場でこそより大きな力を発揮します。狭い縮小傾向な環境で才能を発揮するほうが難しいかもしれません。

「日本は狭い」という事実を頭の片隅に置いておきましょう。

「愛国心はないのか!」「日本を見捨てるのか!」に反論する

優秀な日本人の海外流出を勧めると、「愛国心はないのか!」「日本を見捨てるのか!」「育ての祖に対する忠誠心を失ったのか!」と怒られそうです。

そんな意見があるとわかっていてもなお、私は優秀な日本人は海外へ出ていって欲しい、と思います。

「海外流出=日本を見捨てる」でない理由は、世界で活躍する優秀な日本人が増えれば増えるほど日本人に大きな勇気を与えると信じているからです。

世界で認められる人材が増えれば世界における日本の立ち位置が良くなります。そして、世界で認められる日本人を見た日本人が勇気をもらい「自分もできるかも」と行動する勇気を与えることになるでしょう。

相乗効果によって、次から次へと優秀な日本人が世界で戦う準備を始めます。受動的な日本人の思考が、徐々に能動的に変化していくかもしれません。

世界中で日本人が活躍するようになれば、次世代の日本人が活躍できる道が拓けます。より一層、世界で日本人という立ち位置が良いものになっていきます。

真面目で誠実、手先が器用で技術に長けている日本人の性質は世界中で知られ、時に称賛されます。これに加え、実績が認められるようになれば日本人という価値も急上昇するでしょう。

認められるという事実を知ることは、自分のことをより好きにさせます。つまり、優秀な日本人が海外に流出し実績が認められると、日本人であることが嫌でも好きになります。

まとめ:自分のために日本を出よう。回り回って日本のためになる。

今回は、「日本人の海外流出」について考えてきました。

これからの時代、日本で仕事をしたり生活を送ったりすることだけがすべてではありません。いろいろな経験や世界とのつながりを築きたい人にとっては良き時代だといえます。

だからこそ、優秀な日本人はどんどん海外に流出していきましょう。ある程度海外を経験して、「やっぱり日本に戻りたい」と思えば帰国すればいいだけです。その経験は、絶対に無駄にはなりません。

今後、海外に流出する人が増え、世界で成功する日本人が増えれば増えるほど、日本の発展にとっても好影響だといえます。

日本を飛び出し海外流出した人こそ、回り回って日本に恩恵をもたらす現象を生む人材といえるでしょう。

堅苦しい大義名分をつらつら語ってしまいましたが、自分のためにも日本を飛び出してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。

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みむら たけし

土木屋/国家総合職・国家一般職・都庁・県庁の4公務員試験に合格/野球10年/サッカー好き/イギリス・スペインでサッカー観戦(マンU・バルサ・レアル)/カリフォルニア州にホームステイ/全国400店舗達成/“Stay hungry, stay foolish”/2021年3月からブログ運用中!!

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