考え方

東京出身の学生は地方大学進学を下にみる。とるべき2つの進路選択。

2021年10月16日

東京出身の学生は地方大学進学を下にみる。とるべき2つの進路選択。

今回は、「東京出身の学生の進路選択」について考えていきます。

本ブログの流れは以下のとおり。

  • 事実:東京出身の学生は地方大学進学を極端に嫌う
  • 東京出身の学生がとるべき2つの進路選択
    • 1)地方大学に進学する
    • 2)海外の大学に進学する
  • 現代で重要視される価値観
  • 社会人になって急に田舎生活主義者が増える矛盾
  • まとめ:学生時代に第二の故郷を見つけておくことは一生の宝になる

事実:東京出身の学生は地方大学進学を極端に嫌う

東京で生活し始めて7年になりますが、生活しているなかで感じる雰囲気に「ん?」と思うところがいくつかあります。

そのひとつが、今回お話する「東京出身の学生が地方大学進学を極端に嫌う」という内容です。

事実、東京生まれ東京育ちの学生は、大学進学を選ぶ際に地方大学へ進学することをかなり嫌う傾向にあると感じています。嫌うというより、下に見ているというイメージでしょうか。

地方大学に進学する人は、「都落ち」「下る」「変わり者」という認識が非常に強いのです。地方から上京してくる人を「お上りさん」「上る」というので、東京から地方に行くことに対して「下る」と言われるのはわかります。

しかし、東京出身の学生が地方大学に進学することは「下る」という一言では表せない差別的表現が一部含まれていると思わざる負えない雰囲気を感じています。この感覚は私の思い違いかもしれませんが、東京出身の学生が地方大学に進学することに過度な拒否反応や恐怖感を示している事実は少なからず存在すると思います。

東京出身の学生がとるべき2つの進路選択

地方大学進学を極端に嫌う傾向にある東京出身の学生ですが、私は2つの進路選択を提言します。

その進路選択が、

  • 1)地方大学に進学する
  • 2)海外の大学に進学する

です。

地方でも言えることですが、東京は特に小さい頃からこどもの教育費にお金を使います。所得が高く一定額を教育費に充てることができることが要因としてありますが、受験戦争と言われるように「お受験文化」がこどもの教育に対する熱量に拍車をかけているのです。

いい大学を出れば、就職に有利だったりいい社会的地位を手に入れることができたりと、現状の社会で恩恵を授かることができるのも事実でしょう。

また、東京には有名大学が数多くあり、東京大学や一橋大学、東京外国語大学、東京学芸大学、東京工業大学、お茶の水女子大学などの国立大学から、早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学、日本女子大学、マーチ(MARCH)といわれる明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学などの私立大学まで幅広い選択肢ができ、東京だけで大学選択が済んでしまうのが現状です。

周りの友達が都内の偏差値上位大学を目指している中、ひとり別の選択肢を取ることは難しいかもしれません。が、東京に生まれ東京の大学に進学し、東京で就職して東京で老後を迎えるだけで人生を終えるのは、大きな可能性を狭めていると言わざるを得ません。

若い学生時代の経験は大きな財産になります。地位や名誉、お金は後からいくらでもついてきます。

現代で重要視される価値観

先に少し触れたとおり、いい大学を出れば、就職に有利だったりいい社会的地位を手に入れることができたりと、恩恵を授かることができるのも事実です。

一方で、「いい大学を出ている=成功できる」とは一概にいえないのも事実。裏を返すと、「いい大学を出ていなくても、成功するチャンスが開かれている」のです。

いい大学を出ていなくても、パワーや行動力が伴っていて第一線で成功している人は数多くいます。ここ数年はインターネットのコンテンツが広く普及し、一般人が1年も立たないうちに日本中、世界中で有名になることも珍しくありません。

このような社会的背景から、現代では

  • 面白い人生を送っているか
  • 人とは違う生き方や選択をしているか

という価値観が重要視されていると考えています。

次のような経歴の人がいた時に、どちらの人の話をもっと聞きたいと思うか想像してみてください。

Aさん)学校の勉強だけでなく塾にも通って勉強を一生懸命頑張り、東京大学に入学しました。

Bさん)田植えの勉強をしたくて、東京から地方に出て、地方の農学部に入学しました。

AさんとBさんがいたらどちらに興味を持ちますか?客観的に面白いと感じますか?

次の例はどうでしょう。

Cさん)東京に憧れて地方から上京し、東京の大学に入学しました。

Dさん)外国人の彼女を作りたくて、日本を出て、海外の大学に入学しました。

CさんとDさんだとどちらが人と違う生き方をしているでしょうか?笑

社会人になって急に田舎生活主義者が増える矛盾

コロナによる影響を受け、2020年から国内の働き方も大きく変わってきました。従来の会社に出勤するという働き方から、在宅で仕事ができるテレワークの働き方が急速に広がりました。

政府としても、場所にとらわれない働き方を進め、首都圏一極集中を是正していきたい思惑があります。そのひとつの政策に、移住支援金制度があり、東京23区在住または通勤する人が地方に移住した場合、最大100万円を支給する事業を行っている最中です(詳しくはこちらから→【最大100万円】地方移住を検討している方は「移住支援金」制度を活用しては?

そんななか、社会人になって急に田舎生活に憧れを覚え、田舎生活が正義だと主張する人が増えるような気がしています。東京に生まれ、東京で受験戦争に疲弊し、老後まで勤務地が東京という縛りにうんざりする人が増えるからなのか、政府の政策が効いていいるのかは不明です。

ただ、地方大学に進学する人は「都落ち」「下る」「変わり者」という認識だった東京生まれの人が、急に地方生活主義者になっていくのが不思議でなりません。

私は東京生まれでないのでこの感覚が全くわかりません。が、もし社会人になった東京生まれの人が共通して「田舎」に憧れを抱くなら、早いうちに田舎の生活を経験したほうがいいのではないでしょうか。その最大のチャンスが、大学進学の進路選択時なのではと思うのですが。

まとめ:学生時代に第二の故郷を見つけておくことは一生の宝になる

今回は、「東京出身の学生の進路選択」について考えてきました。

私が考える進路選択は次の2つです。

  • 1)地方大学に進学する
  • 2)海外の大学に進学する

地方大学進学を極端に嫌う傾向にある東京出身の学生ですが、世の中がつくりあげた「お受験文化」に価値観を洗脳され、視野を狭めることは非常にもったいないです。

時間がある学生時代にこそ、全く違う環境で育った人と仲良くなり、価値観に触れる経験は大きな財産になります。

また、学生時代を過ごした地域は第二の故郷になります。私は大学時代の4年間を熊本で過ごし、熊本の良さに惚れてしまいました。私の第二の故郷です。もしいま生活している場所が自分に合わなくて逃げたいと思ったとき、帰る場所があるのは非常に心強いものです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。

  • この記事を書いた人
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みむら たけし

土木屋/国家総合職・国家一般職・都庁・県庁の4公務員試験に合格/野球10年/サッカー好き/イギリス・スペインでサッカー観戦(マンU・バルサ・レアル)/カリフォルニア州にホームステイ/全国400店舗達成/“Stay hungry, stay foolish”/2021年3月からブログ運用中!!

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