今回は、「言葉の読解力」について考えていきます。
本ブログの流れは以下のとおり。
- 結論:言葉の読解力を鍛えよう
- 理由1)世の中は言葉でできている
- 理由2)読解力はスピードを生む
- 言葉の読解力が「ない人」の特徴
- 1)言葉に触れる機会を避ける
- 2)情報取得が容易な動画ばかりに時間を浪費する
- 3)コミュニケーションコストが高くなる
- ありきたりだけど、言葉の読解力を身につける方法は「読書」だろう
- まとめ:言葉の読解力を身につけて、見える世界を変えよう。
結論:言葉の読解力を鍛えよう
「言葉の読解力」にはあまりに大きな差があるように感じています。同じように義務教育を受け勉強してきたにもかかわらず、言葉の読解力に長けている人もいれば、意図しない解釈をしてしまうような言葉の読解力がない人もいます。
言葉の読解力が「ある人」と「ない人」では見えている世界が全く違うのではないかと気になり始めました。
「言葉の読解力」は絶対に持っていたほうがいい、と思います。
言葉の読解力は自然と身につくものではなく、ある程度のトレーニングが必要です。なにか勉強を始めたいと考えている人がいれば、資格や学校の勉強を一生懸命やるより、「言葉の読解力」を高める勉強をしたほうが長い人生で見た時にリターンが大きいと思います。
言葉の読解力を鍛えることをおすすめする理由は2つあります。
理由1)世の中は言葉でできている
世の中のすべては、「言葉」でできています。
他の人に何かを伝えたり、メモを取ったり、新聞を読んだり、ニュースを見たり、とすべての行動過程は「言葉」を介することで流れが生まれているのです。
もし世界に自分ひとりだったら「言葉」は必要ありません。生きるも死ぬも自分次第。自分の行動が世界の行動になっており、すべて自己完結することができます。
ただ、地球に生まれた以上、自己完結できるものはありません。自己完結できると思っていても、それはただのお思い上がり。イキっている人にありがちな考え方です。
自己完結ができない以上、ひとりひとりの行動はすべて「言葉」を使うことが必須になります。
理由2)読解力はスピードを生む
読解力があると、ありとあらゆる事象のスピードを加速させます。
1万字の文章を読解するのに費やす時間が10分の人と1時間の人では6倍のスピード差が生まれるように、瞬時かつ正確に言葉を読解できれば、多くの知識や経験を取り込み、発信していくことができるのです。
例えば、日本人が英語の文章を読むと異常なほど時間がかかりますよね。最近では翻訳機能もありますが、日頃見慣れない英語という言葉の読解力は極めて低くなります。一方で、生まれたときから英語に触れている子供は、英語の読解力が私達日本人よりあるはずです。英語の文章を読解するスピードは、明らかに英語圏で育った子供のほうが有利に働きます。
言葉の読解力の差は、生きている時間が長ければ長くなるほど大きな差となります。同じ勉強時間を確保しても、吸収力が高い人と低い人の差には「読解力の差」が根底にあると考えています。
言葉の読解力が「ない人」の特徴
言葉の読解力がない人は、残念ながら次のような特徴があります。
- 1)言葉に触れる機会を避ける
- 2)情報取得が容易な動画ばかりに時間を浪費する
- 3)コミュニケーションコストが高い
1)言葉に触れる機会を避ける
言葉の読解力がない人にとって、「言葉」に触れること自体が非常にストレスになります。言葉に触れるとどっと疲れる。頭が痛くなり、ひどい人になると動悸がするといった拒否反応を発症する人もいるのではないでしょうか。
言葉に触れることが極端に苦手な人は、言葉に触れる機会から自分のみを遠ざけるような行動を取り始めます。言葉を完全にシャットアウトするのです。
前述した通り、世の中は言葉でできている前提に真っ向から背く行為です。
苦手な言葉から開放されるという一時的快楽を得られる一方で、長期的に考えると多くのチャンスを逃すことになります。
2)情報取得が容易な動画ばかりに時間を浪費する
今の社会には様々なコンテンツであふれかえっています。文章から情報を取得し、文章で発信するコンテンツが、画像や動画、音声といったコンテンツに飲み込まれ始めました。
このため、消費者である私達は情報取得の選択肢を得ることに成功したのです。これは言葉の読解力がなくても、楽しめるコンテンツが増えたことを意味します。
その結果、言葉の読解力がない人は情報取得が容易でラクな動画に流れるようになり、より一層言葉の読解力がない人をつくりあげています。テレビ番組も同様、画面をつけておくだけで自分から情報を取得しにいかなくても勝手に情報が入るのですから、言葉の読解力が向上することはありません。
3)コミュニケーションコストが高い
言葉の読解力がない人と仕事や連絡を取ると、コミュニケーションコストが高くつきます。
1分で終わる話が、10分、1時間かかるといくら時間があっても足りません。相手の要望を自分の頭のなかで咀嚼できないがために、同じ質問を繰り返し一向に先に進まないのです。
コミュニケーションコストが高い人は、周囲の信頼を築くことが難しくなります。そして、信頼関係を築かなくていい人が寄ってきます。
コミュニケーションコストが高い者同士、着地点のない議論を繰り返し、他者や社会を批判し、何も残らない時間を送ることになるのです。
ありきたりだけど、言葉の読解力を身につける方法は「読書」だろう
これまで話してきたとおり、「言葉の読解力」がないと人生損をします。これは紛れもない事実でしょう。
ではどのように言葉の読解力を身につけていけば良いか。
その方法はやはり「読書」でしょう。ありきたりではありますが、読書は言葉の読解力を鍛える上で有効な手段だと思います。
もし私が今から「読書」で言葉の読解力を身につけようとするなら次のような行動を取るでしょう。
- 興味関心がある分野を3つ抽出(今の仕事や趣味などの分野)
- 抽出した3つの分野の関連本をネットで調べる(本屋さんに行っても良いが本屋さんは疲れるのでまずはネットにする)
- 評価の高い上位3冊を見つける
- 3冊×3分野の計9冊を一気に購入
- 1週間に1分野(3冊分)をサラッと読み終える
- 3冊の本から学んだ3分野の要約をそれぞれ書き出す(イラストや図を入れて明確にするとなお良し)
この流れを1ヶ月でやり抜き、②〜⑥を毎月繰り返して1年間継続していきます。
1年後には、合計108冊の本を読み、1分野あたり36冊の本に触れることができます。キモは「⑥要約を書き出す」ことで、本の内容を自分の頭で変換し、自分にわかりやすい内容に落とし込むトレーニングを積めます。
1分野あたり36冊の本に触れ、その分野の内容を自分の頭で理解できれば、自然とその分野のプロになれるはずです。たった1年で、3分野のプロになれ、言葉の読解力を鍛えることができるので、まずは本を買うことから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ:言葉の読解力を身につけて、見える世界を変えよう。
今回は、「言葉の読解力」について考えてきました。
私自身、もともと言葉の読解力が非常に低く、今もなお高い読解力があるとは思っていません。だからこそ、「言葉の読解力」を身につけるため、社会人になっても必死で勉強しているところです。この勉強習慣は、死ぬ直前まで続くでしょう。
言葉の読解力があれば、世界がひらけます。読解力がある人とない人では、物事の見え方が大きく変わります。
言葉の読解力を鍛えていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。