今回は、「リーダーに対する批判」について考えていきます。
本ブログの流れは以下のとおり。
- 結論:仕事をしないリーダーは批判を受けない
- 決断ができるリーダーは批判を受ける
- 立場を明確にしたときに湧き出る批判
- 批判を受けるリーダーは「悪」なのか?
- 結論:批判の有無で上司を見極める
結論:仕事をしないリーダーは批判を受けない
結論、何も仕事をしないリーダーは誰からも批判を受けません。
誰からも批判を受けないリーダー、つまり、何も仕事をしない八方美人のリーダーが一定の評価を受ける傾向にあります。
この点についてモヤモヤ感が拭えません。
決断ができるリーダーは批判を受ける
一方で、仕事をするリーダーは一定数の批判を受けることになります。
そして、批判を受けるリーダー、つまり、仕事で決断ができる優秀なリーダーは、公の場から干される事例が多いようです。
この点についてもモヤモヤ感が拭えません。
立場を明確にしたときに湧き出る批判
不正行為を除き、批判の受けるときは「立場を明確にしたとき」です。
- 私はこのように考える
- 今後この方向性で進む
- BよりもAの方針を採用する
このように立場を明確にすると批判の火種になります。決断をすると、必ず批判の対象になるんですよね。
例えば、「A or B」で『A』を選択した時、A派の人は喜びますが、B派の人はいい気持ちにはならないでしょう。B派の人は『A』を選択したリーダーに物申すはずです。
方向性が示された逆の立場にいる人から反論や反発が出るのは至極当然な流れだと思います。当たり前のことですよね。
批判を受けるリーダーは「悪」なのか?
では、批判を受けるリーダーは「悪者」なのでしょうか。私は「批判を受ける人=悪」だと考えるのは非常に短絡的だと思います。
批判を受ける対象がメディアで取り上げられると、まったく関係のない人まで批判の対象を袋叩きにする傾向がありますよね。大多数が批判すると、その他大勢も批判する側に流れます。メディアで批判されている人の番組を見て、「こいつ嫌いだな」という感情を抱いたことはないでしょうか。つまり、批判を受けている光景を見ると、自然と批判を受けている人を「悪」だと認識してしまうようです。
ただしこの現象は非常に危険です。批判の有無でその人の技量を測ろうとすると、必ず人間関係で失敗します。付き合う人の選択を見誤っているとも言えます。身の周りに優秀な人がいなくなり、自分自身にとってプラスとなる要素は皆無でしょう。
批判を受けるリーダーを「悪」だと信じ込むことは、「周りから批判を受けているリーダーだからダメなリーダーなんだな」と、周りに流されて優秀な人を自分の周りから遠ざける行為です。
そして、批判を受けるリーダーを「悪」だと思っている人は、批判を受けていない人を「正義」だと信じ込みます。「批判を受けてないから敏腕リーダーなんだな」という判断基準になってしまうのです。数字的根拠はありませんが、批判を受けない人は仕事をしない人である割合が高いです。
結論:批判の有無で上司を見極める
今回は、「リーダーに対する批判」について考えてきました。
人は大勢の批判に大きな影響を受ける生き物です。批判を目の当たりにすると、冷静で公平な判断ができなくなります。それは批判を受けるリーダーや職場の上司にも言えることです。批判を受けている上司は「ダメな上司」、批判を受けていない上司は「良い上司」という安易な判断基準になってしまいます。
そんな時は次の2つの現実を思い返してください。
- 決断するリーダーは批判を受ける
- 仕事をしないリーダーは批判を受けない
批判というフィルター越しに上司を見て判断をすると選択のミスを引き起こします。人間関係の選択は非常に重要です。誤った選択によって自分の人生が狂わされないよう、上司やリーダーの良し悪しを見極めましょう。
その判断材料のひとつとして、「批判の有無」が参考になるかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。