宇宙旅行や月で生活する未来もそう遠くない。
酸素も重力もない宇宙空間で人間が生活したり旅行を楽しんだりするなんて想像できない。そんな人も多いのではないでしょうか。私もその一人です。
あまりにも現実離れしていてなかなか身近な実感として捉えることができません。
ですが、2021年12月に宇宙を身近に感じさせてくれるニュースがありました。
日本民間人初となる国際宇宙ステーション滞在を果たした前澤友作さん
それが、日本の民間人初となるISS(国際宇宙ステーション)の滞在を成功させた前澤友作さんの宇宙旅行です。2021年12月8日にカザフスタンから打ち上げられた宇宙船は、ISS(国際宇宙ステーション)とのドッキングに成功し、12日間の滞在後、無事地球へ帰還しました。
これまでは特別な訓練を受けた宇宙飛行士のみしか宇宙へ行けなかった時代でしたが、これからは一般の人が宇宙を楽しみ、常時滞在できるような時代へと移っていきます。
アメリカ政府が進める月面着陸計画「アルテミス計画」
アメリカ政府は2024年までに「最初の女性を、次の男性を」月面着陸させることを目標にする「アルテミス計画」を進めています。その中心が、アメリカ航空宇宙局(NASA)であり、国際パートナーとして欧州宇宙機関(ESA)やカナダ宇宙庁(CSA)の他、我らが日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)もアルテミス計画に協力しています。
このように宇宙開発は大きな可能性を秘めた成長産業であり、世界各国が凌ぎを削って宇宙開発に力を入れています。
この国際競争というか宇宙競争の波に日本も遅れず勝ち残っていくためには、明確な宇宙開発の目標を掲げ、計画を整備し、適切な組織体制を確立して予算を投入していくことが必要です。
日本の宇宙開発事業の基幹となる「宇宙基本法」
日本の宇宙政策は、宇宙基本計画に則って進められていますが、この宇宙基本計画を作成するよう決めている法律が平成20年5月に成立した「宇宙基本法」になります。
宇宙基本計画の内容が盛り込まれた「宇宙基本法」の抜粋はこちらから。
もし「宇宙基本法」の全文をより詳しく確認したい方は法令検索「e-GOV」より確認することができます。
1990年12月には日本人初となる宇宙飛行を秋山豊寛(あきやまとよひろ)さんが成功させ、それ以降も宇宙に関する研究は進められてきました。
その宇宙研究をより進めていく推進力となったのがこの「宇宙基本法」です。この宇宙基本法によって、定期的な宇宙基本計画の見直しが行われており、2030年以降の月面常時滞在も現実味を帯びてきました。
2020年代の宇宙開発事業からは目が離せません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。