政策

経歴詐称の議論をなくす。虚偽申請ができない未来を創造する。

2022年1月30日

経歴詐称の議論をなくす。虚偽申請ができない未来を創造する。

「経歴詐称」は、たまに世間をにぎわせるニュースです。

学歴や業務歴、受賞歴などこれまでの経歴を偽造して嘘の申告をする。そんな経歴詐称の問題がしばしば起こります。

経歴詐称の疑惑が出ると、その人の知名度にもよりますが、ニュースなどで繰り返し取り上げられ、「あーでもない」「こーでもない」と憶測混じりの議論が長時間展開されます。

このようなニュースを目に入れるたびに、「時間の無駄じゃね」と私は思います。

だって、赤の他人が経歴詐称疑惑の人の過去を深く知っているわけではないし、議論したところで答えが出ないのは明らかです。

もし経歴詐称によって当人が大きな被害を被ったならまだしも、被害を受けていないのであれば、他人の経歴詐称疑惑に首を突っ込むなどムダのなにものでもないと思います。経歴詐称の良し悪しの議論すらも不要でしょう。

ということで、今回は「経歴詐称」がなぜ横行し、詐称疑惑の議論が繰り返されるのかについて記します。

最後には私なりの具体的解決策も提案しています。興味のある方は最後までお付き合いください。

経歴詐称がなぜ横行するか?

なぜ経歴詐称が横行するのでしょうか。その理由は大きく2つあると考えます。

  • 1)良い経歴が評価されやすい世の中だから
  • 2)簡単に書き替えることが可能だから

1)良い経歴が評価されやすい世の中だから

日本だけでなくどの世界でも同じでしょうが、良い経歴は評価されやすいという暗黙の了解があります。

倍率が高く、成し遂げる難易度が高い経歴ほど、他者との差別化ができる評価材料になります。

例えば、「大学どこ?」という質問に、「東大」と答えられると、それだけでその人に対する態度や先入観が変わるのではないでしょうか?

また、ハーバード大学やケンブリッジ大学を卒業したという海外の人に遭遇するとそれだけで「すげぇ」とその人に対する見る目が変わるでしょ。

このように良くも悪くも、経歴はその人を評価する重要な材料になるのです。

ということは、評価されるような経歴がない人にとっては評価されにくい厳しい世の中であるとも言えます。

常々根本的ではないとは思っていますが、30分ほどの面接で採用可否を判断される就活などでは瞬間的に評価される材料をもっておくことが必要です。

その就活生がいくら性格のいい人であっても、就活のような限られた時間の中では、長い時間をかけて本人の性格を確認するほど時間の余裕はありません。

そこで力を発揮するのが、学歴のような経歴です。

経歴だけで判断することの脆弱性を認識しつつも、現状瞬間的に短時間で評価できる材料が経歴しかないというのも事実です。

2)簡単に書き替えることが可能だから

経歴が評価に直結しやすいということについて触れてきましたが、そんな性質をもっているにも関わらず容易に書き替えができるのも経歴の特徴です。

例えば、大学で1年留年した場合、本当の理由が単なる取得単位が足りなかったとしても、留年した理由を書き替えることができます。

授業の出席数が足りずに単位を落とした。

当時、大学外でしか経験できない活動に注力していました。その活動はその時期しかできないもの。1年留年することのリスクは承知でしたが、それでもやるべきだと判断した結果、留年の道を選びました。

このように理由の書き替えは言い方ひとつで簡単に変更できます。

ただ、最近では理由の書き替えだけでなく、事実すらも書き替えることが可能になっているようです。

特にネット社会の中では、経歴なんぞ言ったもの勝ちという雰囲気すら感じます。

一部上場企業の取引先で働いていた。

一部上場企業のトップ営業マンとして働いていた。

結局のところ、その事実を確認する術がなく書き替えた事実を多くの人に信じ込ませることができれば強い権威を得ることができる構造になっています。

特に「これまでやってきたこと」などの事実確認が困難なエピソードについては虚偽の申請が容易です。

少し話を膨らませたり、面白おかしく話を作り上げることもできるでしょう。

仮に私が、

小学生時代に朝6時から運動場で野球の練習をしていました!

と言ったところで誰も確認する手段がありませんよね。このことは事実なのですが、その真偽なんぞ誰にもわかりません。

赤の他人の経歴なんぞどうでもよくない?

ここまで、経歴詐称が横行する理由について述べてきました。

ただ、根本的な問題としてよくよく考えてみてください。

まったくの赤の他人の経歴に本当に興味がありますか?報道に踊らされていないでしょうか。

確かに経歴というのは、評価材料の1つになる世の中です。しかし、経歴なんぞ現代のネット社会においては簡単に操作が可能なもの。

それでもなお、赤の他人の経歴に対して、その真偽を知りたいですか。

時間は有限であり、大切な時間を赤の他人の経歴詐称問題に費やす暇はないというのが私の考え。マジでどうでもいいと。

経歴が偽造かどうか議論する時間も気持ちいいのかもしれませんが、私は嫌ですね。

皆さんはどう考えますか?

経歴詐称の議論すらもなくす未来を創造する【虚偽申請ができない仕組みを作る】

では経歴詐称の議論を無くすためにはどうすればいいのか。

そのためにはまず、経歴詐称が横行する原因を潰すことが必要でしょう。

つまり、

  • 1)経歴だけで評価されない世の中にする
  • 2)経歴の書き替えを不可能にする

といった方法が思いつきます。

しかし、「1)経歴だけで評価されない世の中にする」場合は、これまで経歴主義だった社会を180度変える必要があります。

さらには、多くの人が持っている価値観「高学歴=優秀」「低学歴=無能」などの感覚を修正していかなくてはいけません。

このやり方は、膨大な時間を費やすだけでなく価値観の教育といった非常に難易度の高いものです。

一方で、「2)経歴の書き替えを不可能にする」方法は、可能性があると考えています。

【具体案】書き替えのできない「電子身分証」の発行

「2)経歴の書き替えを不可能にする」方法の具体的解決策として私が考えているのは、書き替えのできない「電子身分証」の発行です。

誰しも自分自身を大きく見せたい、よく見せたいと思うのは人間の性ではないでしょうか。良い経歴さえ持っていればある一定の信用を得られるのであれば、虚偽の経歴を申請しようと考える人も出てくるのは理解できます。

だからこそ、強制的に虚偽申請を許さない仕組みを構築することが必要です。

具体的には、書き替えのできない「電子身分証」を発行するというものです。

実際の制度に組み込めるかどうかは置いといて、近年のテクノロジーの進化を観察していると技術上はできると考えています。

この電子身分証の立ち位置としては、電子身分証を所有していることで、電子身分証上に記録された内容は絶対に嘘ではないことが証明できる履歴書の代替になるイメージ。

電子身分証には、これまでの経歴をその都度記録することができ、過去の出来事を事細かに積み上げていくことが可能になります。

使用場面としては、

  • 就活
  • 大学試験
  • SNS等のネット上

といった、経歴を提出したり自分の経歴を伝えたりしたい場面で使用ができると考えています。

一方で、電子身分証を持つなんて政府から監視されているようで怖い。といった反論も出てくるはずです。

その反論に対処するためには、この電子身分証の利用を任意にすることで選択の自由という幅を確保することができるのではないでしょうか。

ただ、任意のままであればなかなか利用者数を増やすことができない壁にぶち当たるでしょう。

対応策としては、電子身分証の利用実績や所有することでのメリットを増やしていくなど、業界との調整も必要になると感じています。

最後に。

今回は「経歴詐称」についてお話してきましたがいかがだったでしょうか。

具体案としての書き替えのできない「電子身分証」はあくまで私の勝手な一案に過ぎません。

ここでの根底にあるものは、他人の経歴といった無意味な情報に踊らされて大切な時間が奪われていることに関する疑念です。

もっとひとりひとりが好きなことや楽しいこと、やりたいことといった自分の欲求を満たせることにもっと時間を費やせないかと最近考えています。そこで今回は無駄な時間の消費だと思う「経歴詐称」の議論について取り上げてみました。

皆さんはどう考えますか?是非意見を聞かせてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。

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みむら たけし

土木屋/国家総合職・国家一般職・都庁・県庁の4公務員試験に合格/野球10年/サッカー好き/イギリス・スペインでサッカー観戦(マンU・バルサ・レアル)/カリフォルニア州にホームステイ/全国400店舗達成/“Stay hungry, stay foolish”/2021年3月からブログ運用中!!

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