1月15日(土)の17時10分(日本時間13時10分)頃、南太平洋のトンガ沖で海底火山の噴火が発生しました。
この影響により、太平洋側の広範囲で津波が発生。16日(日)0時15分に鹿児島県の奄美群島・トカラ列島で津波警報を、太平洋沿岸部に津波注意報を発表し、16日(日)2時54分に岩手県に出ていた津波注意報を津波警報に引き上げました。
この津波警報と津波注意報を受け、テレビでは津波に関する緊急ニュースが流れました。
NHKで流れた津波の注意喚起テロップ
NHKでは津波警報および津波注意報の情報を伝えるため、「つなみ!にげて!」「津波!避難!」「EVACUATE!」という注意喚起テロップが使われていました。
平易かつわかりやすいひらがなや避難を意味する英語表記が使われており、漢字にはふりがなをふるといった対応が見られました。大きな黄色の文字を赤色の枠で囲って強調されており、すぐ目につくようになっています。
津波警報・注意報の分類
津波が発生した際に発表される警報・注意報がどの程度の津波高さを想定しているか以下の図のように分類されています。
今回発表された「津波警報」は最大3mの津波が想定されています。このため、「警報」が発表された地域ではただちに避難場所等に指定されている高い場所へ避難することが必要です。
東日本大震災で発生した甚大な津波被害からの教訓
わかりやすく、端的に、英語も用いて危険な情報を伝える対応が取られている背景には、平成23年(2011年)3月に発生した東日本大震災での甚大な津波被害によって多くの命が失われた津波災害があります。
当時高校生だった私は、東日本大震災による津波災害で多くの家や車が流されている映像を画面越しに見て、「本当にこの状況が同じ日本で起きているのか」と強い恐怖心を感じました。この甚大な津波被害が日本で起きたということは紛れもない事実です。いつなんどき、次の自然災害が自分の身に降りかかるかわかりません。
ただ、平穏な日常を送っていると津波がどこまで来るのか、どれほどの高さになるのか、まったくイメージがつかないと思います。ましてや、沿岸部で生活していない人にとっては無関心なことかもしれません。
このため、津波の危険性をひと目でわかりやすく、端的に伝えることが求められます。
また、日本には日本人だけが住んでいるわけではありません。多くの外国人も生活しています。その中には日本語が話せない人もいるはずです。
日本に住む人の命を津波被害から守るためにも、津波から「早くにげて!」と言うメッセージを伝えていかなくてはいけません。
気象庁は最新の津波情報を発信しています
気象庁では、最新の津波警報や津波注意報、津波予報の情報をホームページで一般公開おり、地震発生場所や津波警報等の発表履歴も確認できます。
お住まいの場所の津波は大丈夫か知りたい場合は、気象庁のホームページより確認してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。