あなたは完璧主義ですか?
完璧主義であることは、
- 丁寧である
- 途中で投げ出さない
- 自分に厳しい
など、何か一つの分野を極めるためには必要不可欠な才能です。もし完璧主義者である自覚があれば、それはかなり貴重な能力を持ち合わせていると自信を持っていいでしょう。
完璧主義者は極限まで物事を突き詰め、苦しさやもどかしさを受け入れつつも一つのことに集中できる才能の持ち主だと思います。
一方で、完璧主義の度が過ぎて、完璧でないといけない性格に疲れている人はいないでしょうか。
- 家が汚れていて気になる
- 机が綺麗じゃないと集中できない
- 常に100点じゃないと気が済まない
完璧主義も度を超え、自分自身の能力キャパを超過すると自らを苦しめる負の要因となります。
そこで今回は、完璧主義である人と完璧でない自分を認めることができる人(諦めることができる人)について考えていきます。
完璧主義者と諦めることができる人の違い
完璧主義者と諦めることができる人には決定的な違いがあります。
それが、妥協の目標設定をできるか否か、というものです。
完璧主義者は、常に100点を目指します。100点を目指すからこそ、決して妥協をしません。80点や90点は及第点ではありません。あくまで、完璧に自分が納得する過程を経て、100点を取ることが目標です。
一方、諦めることができる人は、端から100点を目指していません。80点や90点で大満足。50点も取れていれば及第点だと考えるでしょう。
イメージとしては、完璧主義者は自分に厳しく堅物で、諦めることができる人は自分に甘く柔軟であるといったところでしょうか。
完璧主義者は目標設定が100か0かの2択
完璧主義者と諦めることができる人の違いは、妥協の目標設定をできるか否か、だと述べました。
自分に厳しく堅物である完璧主義者の場合、目標設定は常に2択です。やると決めたことを100%最後までやり遂げるか、興味のないことはやらないか。
30%までの目標や、50%までのような中間目標が存在しません。
諦めることができる人は目標設定が多種多様
一方で、諦めることができる人の場合、100%の地点をゴールとするのではなく、自分が諦めた目標地点を中間目標にする柔軟さがあります。これこそが、諦めることができる人の強みです。
30点が及第点だと諦めがついたら、30点を目標にして30点を取るきるために全力を注ぎます。50点が及第点だと諦めがついたら、50点を取るために動きます。背伸びせず、見栄を張らず、視座を下げることで多種多様な目標設定ができ、常に動き続けることができます。
凄まじいスピードで変化する現代で、避けるべきは同じ場所に居座り続けることです。考え込んで長期間停滞してしまっていてはあっという間に置いていかれます。一度立ち止まって考えることは重要ですが、深く考え過ぎて次の動きに移れないのは厳禁。それなら30点を目指してとりあえず動いてみることの方が大切な気がします。
完璧主義であるべきかの判断基準
完璧主義であるべきかを判断するときの指標として私自身が意識していることがあります。それは、目標を達成する上で100点の完成度が必要か、という基準です。
イタリアの経済学者パレートは、全体の大部分が全体を構成する一部の要素によって生み出されている、と提唱しました。この「パレートの法則」のように、世の中に転がっている要素はある一部の歯車で動いていることが多いのです。
- 8割の仕事の成果は、2割の準備から生み出されている
- 8割の売上は、2割の消費者が生み出している
学生の時は、テストで100点を取ることを求められました。ただ、全ての要素で100点を取ろうとしていてはいくら時間があっても足りません。
完璧主義の性格に疲れた人は、「本当に100点をとる必要があるのか?」「100点を取らないと目的は成し遂げられないのか?」を今一度考えてみて下さい。
諦める技を習得することで、視野が広がるかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。