7月16日に関東甲信越地方の梅雨明けが発表されました。
気象庁ホームページによると、平年より3日早い梅雨明けとのこと。
昨年と比べると16日も早い梅雨明けだそうで。昨年は確かに雨が長いこと降っていたような気がしますが、8月1日が梅雨明けだったとは少し驚きました。
週末の17日(土)、18日(日)も快晴で、久しぶりに外に洗濯物を干すことができて、嬉しかったのですが、30℃を超える暑さにマスクは勘弁してほしいところ。
クーラーとキンキンのビールが恋しくなる季節になってきました。
令和3年の関東の「梅雨入り」と「梅雨明け」
下の表が、気象庁が発表している全国の「梅雨入り」と「梅雨明け」の状況です。
関東は、梅雨入りが平年より7日遅く、平年より3日早く梅雨が明けました。平年に比べ、10日も梅雨の期間が短かったようです。
出典元:気象庁ホームページ
梅雨の時期は、洗濯物も乾かないし、カビも生えやすいし、ジメジメするし、雨で濡れるしと、梅雨の時期が「早く過ぎ去ってほしい!」「早く夏よ、やってこい!」と思ってしまいます。私もそう思うひとりです。
ただ、快晴が長期間続くと、それはそれで問題が発生します。
それが、「水道水の水が枯れてなくなるリスク」です。
都内に住む1400万人の水道水を支える雨
急激な雨が降ると、災害のリスクが高まるため、大雨が降るのは勘弁してほしいと思う一方、雨が降らないと降らないで水道水が枯渇するリスクがあるのです。
もちろん、雨が降る降らないは自然現象によるものなので、我々人間が操作できるものではありません。ただ、東京に住む1400万人の生活に直結する水道水は、快晴の日が続こうが、大雨の日が続こうが、当たり前のように24時間365日供給していく必要があります。
東京の水道水はほとんどが河川水
東京都内で蛇口をひねって出てくる水道水は、そのほとんどが河川水です。このため、河川の上流で降った雨や山の雪解け水、ダムに貯水された水が源泉となり流れ着いて、家庭の蛇口に届いています。
ダムによる貯水の重要性
東京都内の水道水は、そのほとんどが河川水で、その源泉は雨水や雪解け水、ダムの貯水となっています。その中でも、ダムの貯水は夏場の雨が降らない時期を乗り越えるために重要な役割を果たします。
昨年12月に、千葉の方でダムの貯水量がなくなり、水道水が供給できないというニュースがありました。ダムによる水の蓄えは、家庭の蛇口に水道水を提供できるか否かに関わります。
出典元:ANN NEWS-YouTubeより
東京水道の源泉である貯水量をチェックしてみよう
東京水道の源泉となる水源は次の3つがあります。
- 利根川水系
- 荒川水系
- 多摩川水系
東京都の水道は、「利根川水系」と「荒川水系」で約8割、残りの2割を「多摩川水系」でまかなっているような状況です。
利根川水系の貯水量
利根川水系の貯水量を見てみましょう。
7月16日時点で、平年比123%の貯水量となっています。
出展元:東京都水道局ホームページ
荒川水系の貯水量
荒川水系の貯水量を見てみましょう。
7月16日時点で、平年比108%の貯水量となっています。
出展元:東京都水道局ホームページ
多摩川水系の貯水量
多摩川水系の貯水量を見てみましょう。
7月16日時点で、平年比105%の貯水量となっています。
出展元:東京都水道局ホームページ
まとめ|これから夏本番。梅雨明け後の節水にご協力を!
関東は、平年より3日早い梅雨明けとなり、これから夏本番。暑い日が続きます。
今年は、昨年に比べ10日も梅雨の期間が短かったのですが、東京都の貯水量を確認すると、平年を超える貯水量を確保しているような状況です。
ただ、雨が降らない炎天下の日々が続くと、貯水された水もまたたく間に減っていってしまいます。普段当たり前のように使っている水道水が蛇口から出ない、、、そんなことも実際にあり得ます。
「水」は、命を守る生活に必要不可欠なもの。
ですが、『有限なもの』でもあります。
ひとりでも多くの人が、『水道水が有限である』ことを知っていただければ、水道水が枯渇することなく、無事に今年の夏を乗り越えることができるでしょう。