身内に仲間をつくる。
この意識って大事だなぁと思います。
仲間をつくって、敵をつくらない。なかなかできるようでできないことです。
つい他人に押し付けたり、仲間を売ったり、仲間を信じることができなかったり、と独りよがりの感情が仲間をつくることに歯止めをかけます。
身内に仲間をつくっておけば、メリットを享受できるにも関わらず、近視眼的な欲に溺れていつの間にか敵をつくってしまうのです。
そんな特性を踏まえつつ、今回は、「身内に仲間をつくるメリット」と「身内に仲間をつくるコツ」についてお話ししていきます。
身内に仲間をつくる【メリット】
身内に仲間をつくるメリットは3つあります。
それが、
- いざという時に助けてもらえる
- 協力を得やすい
- 応援してもらえる
というもの。
1)いざという時に助けてもらえる
1つ目のメリットは、いざという時に助けてもらえるようになること。
持ちつ持たれつの関係が築ければ、窮地に陥った時に救ってくれるかもしれません。もちろん、テイクのみではなく、積極的なギブが必要ですが。
2)協力を得やすい
2つ目のメリットは、協力を得やすくなること。
世の中、ひとりでできることは結構限られています。だからこそ、協力者が欲しい時に協力してくれる人がいると心強い。安心感が高まるはずです。
3)応援してもらえる
3つ目のメリットは、応援してもらいやすくなること。
何かをしている時に、足を引っ張られるのと背中を後押しされるのでは、その環境はまったく変わります。
出る杭を打たれる環境にいると心理的にも不安定になるでしょう。応援してもらえれば、力以上の成果が出る可能性が高まります。
身内に仲間をつくるコツ
では、身内に仲間をつくるためにはどうしたら良いか。コツとして以下の3つが挙げられます。
- 他人の悪口を言わない
- 価値観や方向性を明確にする
- 自己犠牲を受け入れる
1)他人の悪口を言わない
まず1つ目は、「他人の悪口を言わない」こと。
小学生の頃、『悪口は言ったらダメですよ〜』と口すっぱく言われてきたはずなのに、大人になっても他人の悪口を言う人は少なくありません。
陰湿な陰口、あからさまなイジメ、きつい暴言、などは見てて気持ちのいいものではありません。他人の悪口を言う人は、言われている本人だけでなく周囲からも嫌われることになるでしょう。
松尾芭蕉が「物言えば唇寒し秋の風」と読んだように、小言や悪口を言った後は必ず後味が悪くなるものです。
身内に仲間をつくりたいのなら、まずは他人の悪口を言わないこと。他人を悪く言ったツケは後々自分に跳ね返ってきます。
2)価値観や方向性を明確にする
2つ目は、「価値観や方向性を明確にする」こと。
仲間をつくるには、絶対的な軸となる価値観を明確にして、進むべき方向性を明示することが重要です。
例えば、2台の飛行機が
- 飛行機A:「羽田空港→福岡空港行き」
- 飛行機B:「羽田空港→どこか」
だった場合、どちらの飛行機なら安心して乗れるでしょうか?
人は安心・安定を求めます。だからこそ、仲間になってもらうためには、周りの人を安心させ、その安定性を担保することが必要です。
行先がわかっていない飛行機なんて、怖くて乗れません。安心材料を提示するためにも、自分の価値観や方向性を明確にすることは大切なのです。
3)自己犠牲を受け入れる
最後3つ目は、「自己犠牲を受け入れる」こと。
自己犠牲はより密な仲間をつくる上で有効な手段のひとつ。自己犠牲の姿勢が、周りを突き動かすことも少なくありません。
例えば、
- 試合当日の試合の前後しか顔を出さない監督A
- 土日平日も朝から晩まで熱心に指導する監督B
がいたら、監督Aと監督Bのどちらのチームでプレーしたいと思うでしょうか?
「類は友を呼ぶ」と言うように、仲間やチームには同じような思考を持った人が集まる傾向があります。
推測する限り、監督Aのチームには、監督の目のないところで適度にサボれてラクそう、と考えるメンバーが集まります。
一方、監督Bのチームには、高いレベルでプレーして成長し、有名になりたい、監督・チームを勝たせたい、と考えるメンバーが集まります。
せっかく仲間をつくるのであれば、良い仲間をつくりたいものです。仲間をつくったはいいものの、いつも足の引っ張り合いばかりしているメンバーだと疲弊しちゃうので。
参考までに、自己犠牲について書き記した別記事をご紹介します。興味がある方はこちらからどうぞ。
最後に。
どんなときだって、仲間が多いほど心強いものはありません。もし周りに敵ばかりだと、その環境にいること自体が億劫になり、常にビクビク怯えていなくてはいけませんから。
無理にたくさんの仲間をつくる必要はありません。ただ、価値観の合う仲間をつくっておくことは、いざという時にあなたを救ってくれるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。