今回は、「リーダーに必要な能力」について考えていきます。
本ブログの流れは以下のとおり。
- 序文:リーダーになりたくない人は多いよね。
- リーダーに求められる能力はこの6つ
- 能力1:魅力があること
- 能力2:未来の希望を描けること
- 能力3:完璧でないこと
- 能力4:孤独であること
- 能力5:全体を大きく把握できること
- 能力6:目の前の仕事+アルファの対応ができること
- 結論:完璧であることがリーダーに必要な要素ではない。
序文:リーダーになりたくない人は多いよね。
「理想のリーダー像とは?」
就活面接などで聞かれそうな質問ですね。
- 私はリーダーシップがあります!
- 僕はこんなリーダーシップをとってきた経験があります!
- 御社では私のリーダーシップを発揮します!
面接でこのようなアピールをした人も多いのではないでしょうか。
- 理想のリーダー像
- リーダーに求められる能力
といった内容は、本やネット上でもよくネタとして使われます。
その一方で、本当にリーダーになりたい人がどの程度いるのか私は甚だ疑問です。面接用の回答なのか、本当に組織のリーダーになりたいのか。多くは前者でしょうね。
近年では、
- 日本のリーダー不在
- 若手のリーダー不足
- 責任逃れのリーダー
など、リーダーに関するマイナスな話題が散見されます。今も昔も変わっていないと思いますけど。。。
そんな中でも気がかりなのは、「リーダーになりたくない」、と考えている人が多いことです。
なぜ多くの人は、「リーダーになりたくない」と考えるのか。それは、リーダーのうまみがなくなってことに原因のひとつがあるのではないでしょうか。リーダーになると多くの責任を押しつけられ、サービス残業は当たり前、自分のことはもちろん部下のサポートをする面倒見の良さが必要になります。時には、厳しい決断や嫌われる役を引き受けなければいけません。
多様なワークスタイルが生まれている現代において、リーダーという役職に魅力が薄くなっているのは確かでしょう。
リーダーに求められる能力はこの6つ
「リーダーになりたくない」人が多い状況を理解しつつ、「リーダーに求められる能力」を6つご紹介します。こんな状況だからこそ、リーダーが貴重な存在として価値をもつと思うからです。
以下の6つの能力を持ち併せることが重要だと考えています。
- 能力1:魅力があること
- 能力2:未来の希望を描けること
- 能力3:完璧でないこと
- 能力4:孤独であること
- 能力5:全体を大きく把握できること
- 能力6:目の前の仕事+アルファの対応ができること
能力1:魅力があること
1つ目は、「魅力があること」です。
この人についていきたいと思わせる魅力。ひとつずば抜けた才能がある魅力。他人にはない魅力。外見の魅力。内面の魅力。その魅力は多岐にわたりますが、身にまとう魅力があることは、リーダーに求められる能力のひとつです。
自分の考えにぶれない軸があったり、冷静・毅然とした対応力を持っていたり、清潔感のある見た目だったり、と魅力を生成する要素は様々です。
能力2:未来の希望を描けること
2つ目は、「未来の希望を描けること」です。
この人なら未来を良くしてくれるかもという希望を描ける人。将来が良くなる道筋を示してくれる人。明るい未来をイメージさせてくれる力があることは、リーダーに求められる能力のひとつです。
視点が鋭かったり、卓越したトーク力があったり、人を引きつける力があったり、と期待感を持たせてくれる要素は様々です。
能力3:完璧でないこと
3つ目は、「完璧でないこと」です。
リーダーとして、完璧さを持っていないことは重要です。欠点がある人。弱さを持っている人。完璧でない人は、周りが自然に「助けたい」と仲間が集まります。そして優秀なメンバーが周りにそろいます。
一方で、常に完璧で非の打ち所がない人は、リーダーとしての魅力に欠けます。完璧であればすべてが自己完結してしまいます。つまり、他人の力を必要としません。ひとりで何でもできる完璧な人の力になりたいと思うでしょうか。魅力的で明るい未来を期待できる人が、一部欠陥を持っているからこそ、心の底から力になりたいと思うのです。
人間味があって、信頼されている魅力的な人のほころびに惚れ込むのです。
能力4:孤独であること
4つ目は、「孤独であること」です。
孤独な人。孤独を受け入れられる人。孤独と共存できる力は、リーダーに求められる能力のひとつです。
時には部下に嫌なことを言ったり、二者択一を迫られたりと、孤独を感じながら孤独の中で生きる時間が増えます。孤独の中で力を発揮する力は必要な要素となります。
能力5:全体を大きく把握できること
5つ目は、「全体を大きく把握できること」です。
組織の大小に関わらず、組織を統括する上で組織全体を大きく把握できる力は、リーダーに求められる能力のひとつです。
一点集中で成果を上げる職人気質の人もいれば、全体を大きく広く把握する能力に長けている人もいます。人それぞれ得意不得意がありますが、物事を俯瞰して一歩引いた視点で流れを読み取れる力は必要な要素になります。
能力6:目の前の仕事+アルファの対応ができること
6つ目は、「目の前の仕事+アルファの対応ができること」です。
目の前の仕事もさることながら、プラスアルファの付加価値を提供できる力は、リーダーに求められる能力のひとつです。
部下の諸事情や問題に耳を傾けたり、根本的な欠陥にメスをいれることができたり、と目の前にある仕事にプラスアルファで責任を持った対応ができることは重要な必要な力です。
結論:完璧であることがリーダーに必要な要素ではない。
今回は、「リーダーに必要な能力」について考えてきました。紹介したリーダーに求められる6つの能力のうち該当する項目はあったでしょうか。
近年ではリーダーになりたがる人が圧倒的に少なくなっています。それは、リーダーになるメリットを感じられないからでしょう。たくさんの責任を押しつけられるにも関わらず、見返りが少ないと考える人も少なくないはず。
ただ、今回紹介した6つの能力のうち1つでも当てはまる人は、リーダーになる素質がある人です。単純に自分の能力に気づいていないだけかもしれません。
そもそも、リーダーに完璧さは求められていません。優秀さは必要ありません。人間味や気配りができ、物事を大きく捉えられるけど、どこか欠点がある。そんな完璧でない人こそ、リーダーに必要な要素です。
皆さんはリーダーにはどのような要素が求められると考えますか。色んな人を観察して、将来のリーダーを発掘する作業も面白いかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。