生きていると、良いこともあれば、嫌なこともあります。
嫌なことのほうが多いくらいでしょうか。
それでも生きていかなくてはいけないのですから、根気のいる作業です。
そんなとき、人は、
「孤立」を感じ、「孤独」に苛まれ、無力さに絶望し、消え失せたいと思います。
これは、かつて私が抱いていた実際の感情でして、当時の暗い過去です。今となっては、懐かしい思い出にすらなっていますが、いまだに当時を振り返るのは億劫になります。
このような感情は、誰しも多かれ少なかれ、一度は抱いたことのあるのではないでしょうか。もちろん、そんなことを考えたことすらないという人でも、今後遭遇するかもしれません。
山あり谷あり。良いときもあれば悪いときもあるのが世の常です。
消え失せたい感情を払拭するには?
「消え失せたい」そんな感情を払拭するには、次の3つしかないと個人的には思っています。
- 1)環境を変える
- 2)身近な人に手助けしてもらう(フォローを受ける)
- 3)他人に相談する
1)環境を変える
自分で動ける元気があるなら、「環境を変える」が一番手っ取り早いです。住む場所や人間関係、職場の仲間、気の合う友達など、すべてを一掃してリセットします。
私は、この「環境を変える」という方法で、消え失せたいという暗い感情を払拭しました。
ただ、「環境を変える」にはある程度のエネルギーが必要です。さらに、自分ひとりであればいいのですが、家族や子どもなど生活環境によってはそもそも不可能であることが多いでしょう。
環境を変えることができればベストですが、それはフットワークが軽くエネルギーを持ち合わせている場合に限ります。
2)身近な人に手助けしてもらう(フォローを受ける)
環境を変えることができなければ、次は身近な人に手助けしてもらう方法になります。しかし、これは周りに協力してくれる人がいる場合に限ります。
身近に相談できる人がいない、周りに迷惑をかけたくない、身内に相談したくない、という場合には、身近な人に手助けしてもらうのはハードルが高い。
ただ、身の回りに相談できる相手がいるのなら、全力で頼ってみてください。
厚生労働省のホームページによると、身近な人が自殺の危険を抱えた人に気づき、寄り添い、支援する「ゲートキーパー」の役割を果たすことで、自殺を未然に防ぐ確率が高まる、と言及されています。
身近な人の手助けが、大きな助けになる場合もあるでしょう。
3)他人に相談する
とは言っても、「環境を変えるエネルギーもない」「身近な人に迷惑をかけたくない」「自分ひとりで改善したい」人も。
自殺を図る直前の健康状態を見ると、心理的に追い込まれた結果、うつ病やアルコール依存症等の精神疾患を発症して、正常な判断ができない場合が多いそうです。
この場合、自分で解決することはほぼ不可能だと思います。他人の力が必要です。
「自殺 方法」でググってみた
「自殺 方法」と検索する人は、少なからず自殺願望があります。
そんな人が「自殺 方法」でググると、一番上に『東京都こころといのちのほっとナビ〜ここナビ〜』いう検索結果が表示されます。
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ひとりで悩む方へ【電話やLINE、チャットボットで相談できます】
東京都が提供している『ここナビ』では、
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身近な人に相談できない人は、是非とも活用してみてください。どんな些細なことでもいい。悩みに大きい小さいなんてありません。
こんな悩みに見覚えはありませんか?
「私にはまったく関係ない」と思っている方は、周りに悩んでいる方がいないか少し視野を広げてみてください。仮に今悩みがなくても、将来ひとりで悩む環境に追いやられることもあるかもしれません。これは誰にもわかりません。
大人の方で、
児童や学生の方で、
- 「しにたい、消えてしまいたい・・・」
- 「友達や家族とケンカした・・・」
- 「進路や将来のことが不安・・・」
- 「いじめのことで悩んでいる・・・」
- 「学校にいけない・・・」
- 「こころの不安や悩みを聞いてほしい」
- 「大切な人が突然なくなった」
- 「恋人からの暴力などに悩んでいる」
- 「就職について相談したい」
- 「どこに相談すればよいかわからない」
もし1つでも当てはまるものがあれば、気負うことなく相談してみてください。
「相談する」というワンクッションを入れるだけでも、少しは気が楽になるかもしれません。
悩み、苦しみ、辛い環境にいる人を一人でも多く救えるセーフティネット充実させたい。セーフティネットの拡充に疑問を抱く世の中に、明るい未来はないでしょう。