新型コロナウイルスのニュースが日々報道されるなか、2月1日の東京都新規陽性者数は1万4千人超となりました。
病床使用率も50%を超え、対策を強化すべきレベルに突入してきています。
このように、コロナ感染者の増加によって入院者数が増加すると、病床の余裕がなくなり、一般診療やコロナ外での入院にも影響が出てきます。
したがって、コロナに感染したら即入院という対応が少しずつ難しくなっているそんな現状です。
また、現在流行している「オミクロン株」は一般に重症化しにくいと言われており、下図の「軽症・中等症」と「重症」の人数を見てもその傾向が見て取れます。
2月1日時点の東京都では、
- 軽症・中等症:3,631人(入院全体数に占める割合99.2%)
- 重症:29人(入院全体数に占める割合0.8%)
となっており、重症となるケースが明らかに少ないことがわかります。
病院の逼迫を避けるためにも、新型コロナウイルス感染者のうち、無症状や軽症で重症化リスクが少ない人は、自宅療養で対応していくことが必要不可欠です。
実際に、約7万人の人が自宅療養を行っています。
「コロナ陽性→即入院」ではなく、「コロナ陽性→軽症者→自宅療養」という流れを作ることで、病床数の空きの確保につなげることが可能です。
自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)とは?
ただ、いくら重症化リスクが少なく軽症であるといえど、自宅療養中は何かと心配事が増えるでしょう。
そこで東京都は、自宅療養中での困りごとなどに対応する「自宅療養サポートセンター」、通称「うちさぽ東京」を開設しました。
自宅療養者が、療養期間中に
- 体調が変化した
- 配食の手配をしたい
- 不安を相談したい
などの相談や連絡を電話で受けることで、健康観察や診療依頼につなげていく役割を担います。
下図はサポートフローを示しています。
自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)では、相談や連絡内容に応じて、診察・検査医療機関や保健所等に医療相談や健康観察の依頼を行ったり、配送事業者に対して食料品やパルスオキシメーターの配送を依頼します。
このように、自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)では、自宅療養でお困りのコロナ患者の電話サポートをしてくれます。
利用対象者は?
自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)を利用できる対象者は次のとおり。
- 自宅療養中で体調に不安がある方
- 食料品やパルスオキシメーターの配布を希望する方
- 医療面、健康面以外での一般的な相談がある方
利用する場合、自宅療養中であることが原則です。
自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)の電話窓口
自宅療養中に困ったことがあったらぜひ電話相談を活用してください。何かの助けになるかもしれません。
電話相談は24時間受け付けています。また、多言語化も実施されており、日本語を含む12ヵ国語に対応しています。
受付時間
24時間(土・日・祝日を含む)
※令和4年1月31日(月)午前9時〜
電話番号
0120-670-440
対応言語
日本語を含む12ヵ国語に対応しています。
- 日本語
- 英語
- 中国語
- 韓国語
- ベトナム語
- ネパール語
- ポルトガル語
- スペイン語
- ミャンマー語
- フランス語
- タイ語
- タガログ語
病床率が高まるなか、軽症者に関しては自宅療養の流れが定着していくでしょう。
自宅療養を開始すると、
- 自宅に家族がいて感染を広げないか不安
- 一人暮らしだと急な症状悪化に対応できるか不安
など、多くの悩みが出てくるはずです。
もしひとりで考えて答えが出ないのであれば、今回ご紹介した「自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)」に電話相談してみてください。
制度は使うためにある。
是非利用してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。