7月23日に開催された東京2020オリンピックの開会式で、話題となったのが「ピクトグラム」のパフォーマンス。
世界中で使われているスポーツピクトグラムは、1964年に開催の東京オリンピックで生み出されました。前回の東京オリンピックから57年の時を経て、「動くピクトグラム」として進化し、東京オリンピックに戻ってきました。
50個の五輪ピクトグラムが約5分間連続して繰り出され、どこか緊張感のある素晴らしいパフォーマンスでした。カメラワークも息ぴったりで、多くの人が画面に釘付けだったのではないでしょうか。
パフォーマンスをおこなったGABEZさん、お疲れさまでした!楽しい時間をありがとうございます!
そもそも「ピクトグラム」ってなに?
今回の開会式で話題になった「ピクトグラム」ですが、そもそも「ピクトグラム」とはなんなのでしょうか。
ピクトグラムとは、「絵文字」や「絵単語」であり、言語を使わず、「絵」のみで情報を伝える記号のことです。言語を使わないため、視覚的に情報を伝えることができるのが特徴で、言語の障壁を取り除くことができます。
日本語が標準語である日本人にとって、海外の人との会話には大きな壁があります。そんな日本にとって好都合な手段がこの「絵」を使った「ピクトグラム」という方法です。
「ピクトグラム」は東京の街にも
普段なにげなく生活している中にも、ピクトグラムは多く設置されています。
特に、電車の駅や空港などの交通機関でよく使用され、文字よりわかりやすい簡易的な図で表現されているので、目的の場所や移動の方向をひと目でわかりやすく伝えています。
駅では、このようなピクトグラムを見つけることができました。
↑車椅子や赤ちゃん、ご老人など誰もが使える「だれでもトイレ」の表示
↑妊婦さんや子供連れなどが使える座席車両の案内
いろいろな種類の表示サイン
表示サインには、いろいろな種類があります。このような表示はよく駅や空港で見るのではないでしょうか。
出典元:ターミナル駅における案内サイン共通化指針(東京都都市整備局)
表示サインには、以下の3つがあります。
- 指示サイン:施設等の方向を指し示す標識
- 同定サイン:施設等の位置を同定する標識
- 図解サイン:施設の位置関係等を図で説明する標識
普段なにげなく見ているサインにも、それぞれ意味があるんですね。利用する人が、ひと目で瞬時に理解できるよう、しっかりと考えられていることがわかりました。
ターミナル駅共通案内のピクトグラム
ターミナル駅共通案内の表示(ピクトグラム)も決められています。
下のピクトグラムを見てみると、その意味が言葉で表示されていなくてもそのピクトグラムが示す意味が瞬時にわかると思います。
アメリカで見つけた「トイレ」のピクトグラム
アメリカでホームステイをしたときに、「トイレ」のピクトグラムを写真におさめていました。
男性の絵が、仁王立ちになっているのが気になって写真を撮ったそんな記憶があります。
クリロナのフリーキック前の仁王立ちににてるなと思っていました。(笑)
まとめ|「ピクトグラム」は言葉を使わない世界共通言語
オリンピックの開会式で話題になった「ピクトグラム」ですが、ピクトグラムは言葉を必要としない世界共通言語です。そのサインを見ただけで、何を意味しているのか世界中の人が理解できる、そんな優れたものが「ピクトグラム」です。
街を歩いていると、駅や空港、ショッピングモールなどで見つけることができます。
普段はなにげなく、無意識のうちに確認しているサインが、私たちを目的地に導いてくれているということがわかりました。
「ピクトグラム」
少し意識して東京の街を歩いてみると、新たな発見がありそうです。
それではまた!