考え方

自分語りは「残した実績」のみ。将来の「夢」や「目標」には自分だけで向き合え。

2021年10月1日

自分語りは「残した実績」のみ。将来の「夢」や「目標」には自分だけで向き合え。

今回は、「自分語り」について考えていきます。

本ブログの流れは以下のとおり。

  • 結論:自分語りは「残した実績」のみ
    • 「残した実績」のみが明確な事実
  • 「夢」や「目標」を口に出すことは良いことだとされる風潮
  • 不確定な未来には自分だけで向き合え
  • まとめ:自分語りは不要。自分と向き合って成し遂げた実績のみを語れ。

結論:自分語りは「残した実績」のみ

よく自分語りを始める人がいます。自分がどれほどすごい人間なのかアピールするかのように。

自分語りの種類を分類すると、3パターンが挙げられます。それが、

  • 過去の自分語り
  • 今の自分語り
  • 未来の自分語り

です。過去の話を語る者、今頑張って取り組んでいる話を語る者、未来の夢や希望や野望を語る者。身の回りにも自分語りをしたがる人は多いのではないでしょうか。

自分語りが不毛だと考えている私は、できる限り自分語りをしないよう意識してきました。聞かれれば答えるというスタンス。それ以上はペラペラ喋らない。

なぜなら、自分語りは無駄だからです。自分語りは他人の時間を奪います。そもそも皆さんは他人に興味はありますか?多少興味があったとしても、自分で自分の話を必死にしている人の話を前のめりで聞く気になれるでしょうか。

結局のところ、「自分語り」は自分のことを自分で褒めて周りの人より優れていることを主張する行為です。自分のスゴさや地位・権力を自分で発信してマウントを取ろうとしているだけなのです。

このように、自分語りは基本不要であるというのが私の考えです。

一方で、自分語りをすべて批判しようとは思いません。唯一許される自分語り、それが過去の自分語りに分類される「残した実績」を語ることです。

「残した実績」のみが明確な事実

自分語りの中で唯一、過去の「残した実績」だけが明確な事実となります。

今やっていることの自分語りを聞いても『だからなに?』となるし、夢や希望の自分語りを聞いても『すごいね〜がんばって〜』で終わってしまう。

「残した実績」こそが、その人の生き様を深く語ってくれます。その生き様にこそ興味が湧くのです。

そもそも行動と実績が伴うことは容易ではありません。夢を大きな声で語ったり、3日坊主で終わった1日目を切り取って今の頑張りを語ったりと、口ではいくらでも語ることはできますから。

何も成し遂げられていない内容には、語る価値がないんです。これが現実。

「残した実績」、特に数値化できる「残した実績」にこそ価値があり、それ以外は無駄である事実を理解しておきましょう。

「夢」や「目標」を口に出すことは良いことだとされる風潮

どうして自分語りをする人が増殖するのか。

それは自分を誇張してマウントを取ることが大きな理由でしょう。しかし、現代の「夢」や「目標」を口に出すことが良いことだとされる風潮にも原因があるのではないかと思っています。

例えば、将来の「夢」や「目標」を立てることを強要される教育。10歳ときに「二分の一成人式」というものが授業参観で行われました。「二分の一成人式」とは、ハタチを迎える折り返し地点に立った当時10歳の私たちが、今後の「夢」や「目標」をみんなの前で発表するというものです。そもそも夢や目標なんてないし、他人の夢や目標にも全く興味がありませんでした。喜んでいるのは夢や希望を抱いている我が子の姿をはたから見ている親だけ。苦痛な時間でした。

その他にも、成功した有名人の幼少期が切り取られることもすくなくありません。

二刀流の活躍で連日メディアを賑わせている大谷翔平選手も高校時代に「ドラ1・8球団」という目標成果シートをつくったそうです。

目標を他の人に伝えることでより一層自分の目標が明確になります。目標達成に向けてやる気を奮い立たせ、大きな目標を達成した成功例を聞くと無理にでも自分の夢や目標を語らなくてはいけないと考える人は増えるでしょう。

このように、一般論として「夢」や「目標」を口に出すことは良いことだとされています。

  • 夢を語ろう
  • 目標を立てよう
  • 夢や目標を周囲に共有しよう

教育や自己啓発の中でもよく耳にする言葉ではないでしょうか。

なかなか本音や言いたいことを言わない日本人にとって、自分の意見を発言させる意味でも「夢」や「目標」を口に出すことは必要なことかもしれません。行動を起こす起爆剤として活用する分には良いのかもしれませんね。

不確定な未来には自分だけで向き合え

小さい頃から自分の「夢」や「目標」を明確にして、達成のために苦難を乗り越えながら地道に努力する。その結果、幼い頃の「夢」や「目標」を達成した選ばれし者のサクセスストーリーには美しささえ感じます。

ここで勘違いしてはいけないことは、サクセスストーリーの全プロセスで「夢」や「希望」をペラペラ喋っているわけではないということです。最初のうちは、自分を奮い立たせたり、目標も明確にしたりすることを目的に未来の自分語りをすることはあるでしょう。

ただ、実績を残していくためには自分と向き合う面白みのない辛く長い時間を過ごすことになります。未来をイメージできた後は、ひたすら自分と向き合う時間が続きます。つまらない時間ですが、この時間こそが将来「残した実績」を語るネタになります。

多くの人が避けて通ろうとする自分と向き合う時間が長ければ長いほど、自分語りの価値が高まります。

自分以外の他人は、どのように乗り越えて夢を掴んだか、どんな気持ちを持ち続けて目標を達成したか、という成功した過程を知りたいのです。

だからこそ、不確定な未来を気軽に語るのではなく、自分だけで向き合っていくことが重要なのです。辛い時間ですが、自分だけで向き合った時間はかけがえのない宝となります。

まとめ:自分語りは不要。自分と向き合って成し遂げた実績のみを語れ。

今回は、「自分語り」について考えてきました。

自分語りは不要だというのが私の考え。自分語りをする人も聞く人も双方に良いことはありません。つまらない自分語りはその人の信頼を失墜させ、その自分語りを聞いている人は無駄な時間を失うことになります。

唯一、自分語りの中で双方にメリットを生むのが、「残した実績」の自分語りでしょう。「残した実績」の背景には、ただただ自分と向き合うという日の目を見ない暗黒の時代があります。自分と向き合って成し遂げた経験にこそ、価値が付加されるのです。

見栄を張るだけの自分語りは見苦しいものです。語る時間があるのなら、もっと深く自分と向き合ってみてはいかがでしょうか。いずれ大切な時間だったと振り返ることができるでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。

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みむら たけし

土木屋/国家総合職・国家一般職・都庁・県庁の4公務員試験に合格/野球10年/サッカー好き/イギリス・スペインでサッカー観戦(マンU・バルサ・レアル)/カリフォルニア州にホームステイ/全国400店舗達成/“Stay hungry, stay foolish”/2021年3月からブログ運用中!!

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